冬の乾燥で壁紙の継ぎ目や部屋の隅に隙間ができた、クロスの黒い線を目立たなくしたい、大掃除できれいに直したい
・ジョイントコーク(壁紙用コーキング剤)(壁紙の色に合わせたもの。白、アイボリー、ベージュなど多色あり) ・専用スポンジまたはきれいな雑巾(はみ出た剤を拭き取る用。水を含ませて絞ったもの) ・竹串または爪楊枝(隙間のホコリ掃除用) ・マスキングテープ(慣れていない場合は、はみ出し防止に貼ると安心) ・カッター、ハサミ(ノズルの先端カット用)
1. 隙間の掃除とノズルの準備:壁紙の隙間に溜まったホコリを竹串などで優しく掻き出し、掃除機で吸い取ります。ジョイントコークのノズル先端を、隙間の太さに合わせて斜めにカットします。穴が小さすぎると出しにくいので注意してください。 2. コーキング剤の注入:チューブを押し出しながら、隙間に沿って一定の速度で剤を注入していきます。盛り上がるくらい少し多めに出すのがコツです。不安な方は事前に隙間の両側にマスキングテープを貼っておきましょう。 3. 指やヘラでなじませる:注入した剤の上から、指の腹やヘラで軽くなぞり、隙間の奥まで剤を押し込みつつ表面を平らにします。 4. 余分な剤の拭き取り:濡らして固く絞ったスポンジや雑巾で、壁紙の表面にはみ出た剤を優しく拭き取ります。隙間の中の剤を取りすぎないように注意し、壁紙の表面だけを拭くイメージで行います。乾燥すれば完了です。
・色選びが最重要:壁紙は「真っ白」に見えても、実際は「アイボリー」や「ライトベージュ」であることが多いです。色が浮かないよう、自宅の壁紙の色をよく確認して選んでください。迷ったら少し暗めの色より、明るめの色の方が目立ちにくい傾向があります。 ・拭き取りはこまめに:コーキング剤は乾燥が早いため、一度に広範囲を施工せず、1メートル程度進んだら拭き取る、を繰り返すと失敗しません。 ・冬は隙間ができやすい:冬の乾燥で壁紙が収縮し、隙間が目立つようになります。湿度が上がると多少戻ることもありますが、放置すると剥がれの原因になるため、気づいた時に埋めておくのがベストです。
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部屋の四隅や天井際に見える「黒い線」の正体は、壁紙の縮みによる隙間です。放置すると見た目が悪いだけでなく、そこから壁紙が剥がれてくる原因にもなります。ジョイントコークを使えば、誰でも数百円・数十分で新築のような美しい壁を取り戻すことができます。冬の大掃除の仕上げや、来客前のメンテナンスとして、ぜひ壁の「角」をチェックしてみてください。