オフィスチェアのキャスターがうるさい、動きが悪い、フローリングが傷つくのを防ぎたい、交換用キャスターの選び方を知りたい
・交換用キャスター(ウレタン製など)(事前に軸径と軸長を計測し、適合する規格を購入。一般的な日本メーカーは軸径11mmが多い) ・マイナスドライバー(手で抜けない場合にテコの原理で使用) ・軍手(指詰め防止と汚れ対策) ・雑巾、綿棒(差込口の掃除用) ・潤滑剤(シリコンスプレー)(固着して抜けない場合に使用)
1. 規格の確認と購入:最も重要な工程です。現在使用しているキャスターを1つ引き抜き、ノギスや定規で「軸の直径(太さ)」と「軸の長さ」を測ります。国内メーカーの多くは「軸径11mm×長さ22mm」ですが、IKEA製品などは「10mm」の場合があるため、必ず実測してから適合する交換品を購入してください。 2. 古いキャスターの取り外し:椅子を横倒しまたは裏返しにします。キャスターを手で掴み、垂直に強く引き抜きます。固くて抜けない場合は、隙間にマイナスドライバーを差し込み、テコの原理で少しずつ押し上げると外れやすくなります。 3. 差込口の清掃:キャスターを抜いた後の穴には、髪の毛やホコリ、古いグリスが溜まっています。綿棒や雑巾を使ってきれいに掃除しましょう。ここを放置すると新しいキャスターの回転が悪くなります。 4. 新しいキャスターの取り付け:新しいキャスターの軸を差込口に対して垂直に合わせ、奥までしっかりと押し込みます。「カチッ」と音がするか、段差がなくなるまで押し込めば完了です。5個すべて交換したら、椅子を起こしてガタつきがないか確認してください。
・ナイロン製とウレタン製の違い:多くの椅子に標準装備されている「ナイロンキャスター」は硬く、カーペット向きです。フローリングで使用すると床を傷つけたり、ゴロゴロ音が響いたりします。フローリングには弾力のある「ウレタンキャスター」への交換が必須レベルでおすすめです。 ・5個同時交換が基本:1つだけ壊れた場合でも、高さのバランスや摩耗度合いを揃えるために、5個(または全数)まとめて交換することをおすすめします。 ・固着して軸が残ってしまった場合:古いキャスターのプラスチック部分だけが割れて、金属の軸が椅子側に残ってしまうことがあります。その場合は、ペンチで軸を挟み、潤滑剤を吹いて少し時間を置いてから、回しながら引っ張ると抜けます。
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オフィスチェアのキャスター交換は、工具不要で差し込むだけの「5分DIY」で完了します。たった数千円で、不快なゴロゴロ音や床の傷から解放され、新品のような滑らかな座り心地が手に入ります。特にフローリングのお部屋で標準のナイロンキャスターを使っている方は、床がボロボロになる前にウレタン製へアップグレードすることをおすすめします。