フローリングの床が黒ずんで拭いても取れない、ワックスが剥げてまだらになっている、大掃除で床を新築のようにピカピカにしたい、業者に頼むと高いので自分でやり直したい
・床用ワックス剥離剤(古いワックス層を溶かして除去するための専用洗剤。必須) ・フローリング用ワックス(耐久性や光沢度など好みに合わせて選定) ・ワックス塗布用ワイパー・モップ(ムラなくきれいに塗るための専用道具) ・プラスチック製ヘラ・スクレイパー(ふやけた古いワックスを掻き取る用) ・ゴム手袋、大量の古布(ウエス)、バケツ(剥離作業は手が荒れるため手袋必須。汚水を拭き取る布は多めに用意) ・マスキングテープ(巾木や壁への液剤付着を防ぐ養生用)
1. 家具の移動と養生:作業スペースの家具をどかし、掃除機でホコリを取り除きます。その後、壁の巾木(はばき)部分にマスキングテープを貼り、剥離剤やワックスが付着しないように養生します。 2. 剥離剤の塗布と放置:剥離剤を原液または指定の希釈率で床にたっぷりと塗り広げます。古いワックスが白く浮き上がってくるまで、説明書の指定時間(通常1〜5分程度)放置します。乾かないように注意してください。 3. 古いワックスの除去(最重要):ふやけたワックスをヘラやスポンジでこすり落とし、古布や雑巾で拭き取ります。ドロドロとした汚水が出るので、バケツで濯ぎながら丁寧に取り除きます。黒ずみの原因はこの「古いワックスの蓄積」なので、完全に除去することがピカピカへの近道です。 4. 水拭きと乾燥:剥離剤の成分が残っていると新しいワックスが密着しません。洗剤分がなくなるまで3回以上丁寧に水拭きを繰り返し、その後、床を完全に乾燥させます。 5. 新しいワックスがけ:専用のワイパーやモップにワックス液を染み込ませ、木目に沿って薄く均一に塗り広げます。こすらず「液を置いていく」イメージで。完全に乾いたら(約30分〜1時間)、必要に応じて二度塗りして完成です。
・一度に広範囲をやらない:剥離剤は乾くと再びワックスが固まってしまい、除去が困難になります。1畳〜2畳程度の区画に分け、「塗る→剥がす→拭き取る」を繰り返して少しずつ進めるのが失敗しないコツです。 ・天気の良い日を選ぶ:湿気が多い日や雨の日はワックスの乾燥が遅く、白濁する原因になります。晴れて空気が乾燥している日に行いましょう。 ・フローリングの種類を確認:無垢材(オイル仕上げ)など、ワックスがけNGの床材もあります。必ず床の仕様を確認してから作業してください。
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フローリングの黒ずみ汚れは、上からワックスを塗るだけでは隠せません。少し手間はかかりますが、「剥離」を行って古い膜をリセットすることで、新築時のような輝きを取り戻すことができます。年末の大掃除のメインイベントとして、家族で協力して床をピカピカに蘇らせてみてはいかがでしょうか。部屋の明るさが一段階アップしますよ。